現行のAudi A3 Sportback(スポーツバック)に試乗する機会があったので、簡単にレポートを投稿します。
細かいインプレッション云々はプロの方におまかせするとして、ユーザー目線レベルの感想をメインに紹介させていただきます。
基本情報
今回試乗させていただいたのは、2017年以降のモデル(A3 Sportback 30TFSI)です。
車両諸元
audi公式サイトより引用
全長 | 4325mm |
---|---|
全幅 | 1785mm |
全高 | 1450mm |
ホイールベース | 2635mm |
車両重量 | 1320kg |
タイヤサイズ | 205/55R16 |
駆動方式 | FF(2WD) |
排気量 | 1394cc (1.4L) |
燃料タンク容量 | 50L |
燃費 | 19.5km/L |
最大出力 | 122PS@5000~6000rpm |
最大トルク | 200Nm@1400~4000rpm (20.4kgm) |
車両本体価格 | 296万円(税込) |
一世代前のA3スポーツバックの最安値はもう少し高かった気がするのですが、現行A3SBの最安値は300万円以下に抑えられています。
なお、カーナビなど一部機能はオプションになります。
今回の車両のオプション代金はざっと見積もって80万分くらい付いてましたので総額376万、ここに各種税金(これから減るみたいですが)に納車式(個人的にはいらんけど…)分を足すと400万ってとこでしょうか…?
A3シリーズの特徴は全幅を1800mmまでに抑えているところだと思います。
多くの駐車場は全幅1800mmを前提に設計している(特に昔は)きらいがあり、1800mm以下のA3だと車庫証明を取るのに苦労しないというメリットがあります。
それにしても排気量1.4Lで燃費19.5km/Lは少し驚きです。少し前まで同じ排気量で14km/Lとかそういうレベルだったと記憶しているので…
レビュー:エクステリアの印象
エクステリアで最も変わったと思うのは、やはり正面のシングルフレームグリルの意匠だと思います。新デザイナーに変わってから、ほぼ全ての車種のグリルデザインが変わりましたね。
1世代前のA3SBシングルフレームグリル(中古車サイトから拝借)、やっぱこっちのほうが良く見えるな…^^;
最初は「前の方が断然良かった…」と思ってた派だったのですが、最近は見慣れてきた感があります^^;
ココらへんは正直好みの問題なので、気に入ってる方はそれでOKだと思うのですが、いかんせん「プレミアムコンパクト」なので、気に入らなければ別の車を選ぶべきだと思います。
例えばゴルフとか…
諸元を見てびっくりしたのですが、全幅が1790mmもあるんですね。ただ、見た目や実際走ってみるとそれほど幅が広いと感じることは少ないです。
レビュー:インテリアの印象
ついにA3もインパネがデジタルになったようです(オプション、4万円)。
なんかバグって表示できなくなったときとか、ドット欠けとかしたらどうするんだろう(メンテ費用めちゃくちゃ高そう…)と内心思うのですが、これも時代なんですかね…?
インパネ部の印象
個人的には↑の画像のように速度とエンジンタコメータ、中央に燃費や走行距離などの情報という形にするのが一番お気に入りです。
やろうと思ったら、↑画像のように中央をマップにしたり、
速度計を小さくして画面いっぱいにマップにしたりすることもできます。
が、横にナビがあるので、あえてマップ表示することもないかなと個人的には思います。
カーナビゲーション
A3のナビは、エンジン始動と同時にヒョコッと出てくるオンダッシュ式のナビゲーション画面になっています。盗難の心配がない点がいいですね。
ナビはシフトレバーの手前にあるコントローラー(ハプティック)で操作します。
カーナビの操作機構。慣れるまで若干時間がかかりそう。
後部座席の印象
後部座席用のエアコンも備わっています。自分のA4はないので羨ましい限りです^^;
僕は後ろに人が乗ってないときはわりとシートを後ろ目にセッティングするのですが、その時の後部座席の隙間が↑の画像です。
一見狭く見えますが、試しに座ってみると案外苦しくないという印象でした。ただ、座席が壁のように立ちはだかるのでちょっと辛いかもしれません(それは全長4700mmのA4でも同じだったりする、後部座席に人が乗る時は気持ち前にセッティングするのが親切)。
レビュー:ドライブ
朝家を出たときの写真、まさかの大雨…これはいい試乗日和
が、運がいい(?)ことに試乗スタートのタイミングでほぼ止んでくれたので、気楽に運転できました。
プラス要素:加速の軽快感
まず最初に思ったのは加速の良さですね。
出力は122馬力、トルクは200Nmとスペック上はそれほど大したことはないのですが、車重が1320kgしかない(今乗ってるA4よりもざっと300kg以上軽い)こともあって60~80キロあたりまでの加速は軽快です。
これは250kg増しのA3 e-tronではあまり感じられなかった要素です。大人約4人分も重量が変わればここまで乗り味が変わるかと思いました。
街乗りする分には一切加速面で不満を感じることはないと思います。スポーツモードにすればよりアクセルペダルに対するレスポンス度合いも増しますし。
A4やA6よりもA3(やS3)を選ぶユーザーがいるのも頷ける気がします。
プラス要素:20km/Lが普通に狙える燃費の良さ
2時間弱市街地中心に運転しましたが、燃費はめちゃくちゃ良さそうです。
特別アクセルを踏み込んだということもなく、好記録を狙ったというわけでもなく、(表示されている限りの)燃費は19.0km/Lを超えていました。
燃費重視の運転をすれば、20km/Lが普通に出せそうな印象です。
A3のタンク容量は50Lなので、1回満タンにすれば800kmは軽く走れそうですね。高速に乗れば1000km連続走行も狙えそうです。
エンジンだけ今のA4(1.8Lターボ、およそ11km/L)と換えて欲しいわ…^^;
なお、ガソリンはもちろんハイオクです。
マイナス要素:ステアリングがちょっと重い?
個人的にアレ?と感じたのはステアリングの重さですね。
前に現行A4に乗ったときは、「なんじゃこれ」と思うくらい軽かったのがとても印象的だったのですが(車検から帰ってきたB8系A4に乗った瞬間「重っ」と思わされた…)、A3に関してはA4のときのような印象は持ちませんでした。
むしろB8系A4の方が軽く感じるくらいです。
軽すぎたらそれはそれで操作感が希薄になって楽しさが減るという意見もありますが、現行A4の軽さは単純に「ラク」という印象が真っ先に浮かんで、「操作感」の問題は感じませんでした(むしろ「レーンキープアシスト」とかのほうが操作感を損なう印象があった)。
A3は現行A4と同じ機構であるはずなのに、なんでここまで違うんだろうと思います(もちろん悪い意味で)。
レビュー:細かい話
シフトレバーの材質
シフトレバーの上部分の大半が金属系でなくなってました(アルカンターラ素材?)
Q3の話ですが、陽があたるところに一定期間車を置いていると、レバーがアチアチになってて触った瞬間ヤケドするという目に遭いました。
Q3のシフトレバー(ピントが合ってねぇ…^^;)。天井部が金属系素材になっており、熱を思いっきり吸収するので日向に駐車した際は要注意。
今回のA3のレバーだと、そのリスクが少し抑えられる意匠になったと思います。
ただ、一部はまだ金属系素材が表面に見受けられるので、ヤケドには要注意です。
運転席の位置調整機構
A4以上は電子制御のシート位置調整ですが、A3ではレバーを引っ張って動かす機械式になっています。
前後は調節出来ますが、上下はどうやら無理っぽいです。
アクセルの踏み方
余談レベルの話ですが、発進時のアクセルの踏み込み方をいつもと同じ要領で踏んだら、10km/hになるまでに4秒ほどかかりました。
アイドリングストップ状態から復帰して特に最初のところは、気持ち強めにアクセルペダルを踏まないとレスポンスが悪い印象です。
まとめ:総評
全体的に見てやっぱりいいですね。個人的にはA3 Sportback e-tronよりもこちらの動力ガソリンオンリーのA3 Sportbackをオススメします。
最近の同等クラスの国産車に乗る機会がないので、相対的に見てどうなのかっていうのは推し量ることができないのですが……
A4などと比較すると重厚感は欠けますが、軽快さは上回っていると思います。
おまけ:ギャラリー
車両側面のプレスラインも直線的
シート素材は全体的に綿系の材質を使用。S-line
アイドリングストップのOFF、ハザード、バックカメラ表示ボタンにエアコン調節など。ボタンの一番右はナビのOPEN/CLOSE?
車両後方からの見た目
関連記事
公式サイト
試乗希望の際は、お近くのアウディ正規店へどうぞ。
試乗はWEB予約が便利です。