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【レビュー】Audi A3 Sportback e-tron試乗感想レポート:電気の航続可能距離短くない…?

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前回はQ3でしたが、今回また運良くA3 e-tronに試乗する機会に恵まれたので感想を投稿します。

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基本情報

公式サイト

https://www.audi.co.jp/jp/web/ja/models/a3/a3_etron.html
※追記(18/10/15):
ついにA3 e-tronがラインアップから消えたようでリンク切れになってますが、記念に残しておきます(笑)
記事の後半で懸念していたことが現実化した…?

車両諸元

※諸元画像は公式サイトより引用

全長 / 全幅 / 全高 / ホイールベース

 4330 mm / 1785 mm / 1465 mm / 2635 mm

エンジン / 排気量

 直列4気筒DOHC(ターボ付) / 1394cc(1.4L)

車両重量

 1570kg

最大馬力 / 最大トルク(エンジンのみ)

 150 PS (5000-6000 rpm) / 250 Nm (1500-3500 rpm)

最大馬力 / 最大トルク(電動機のみ)

 109 PS / 330 Nm

タイヤサイズ

 225/45 R17

ミッション

 6速Sトロニック(AT)

その他

発売月

 2015年11月

車両価格

 5,640,000円(1.4L TFSI)

燃費

 23.3km/L

感想

見た目の印象:エクステリア

 A3スポーツバック(A3SB)シリーズは僕の近所でも所有者がおり、町中を走っていても良く見かける人気車両ですね。余計な領域はカットして必要分だけキッチリ残したまさに「プレミアムコンパクト」の名の通りのデザインだなと思います。

 マイナーチェンジ以降は、意識せずにパッと見るとA4 Avantにも見えそうな質感が印象的です。

 発売直後のA3SBとA3SBe-tronの外観差はないと思いますが、A3SBが今年1月にモデルチェンジしたため、最新車だと差分があります。


俯瞰写真


サイドビュー

見た目の印象:インテリア

 個人的に残念に思うのはガソリン車なのにエンジンタコメータがないインパネデザイン。Honda FTR(バイク)にタコメータを後付でセットした僕だからあえて言わせていただきます。(笑)


左半分は電動機のシステム動作を確認する「パワーメーター」を搭載

 中央部もかなりすっきりしていると思います。エアコン調整のつまみ、ボタンも最小限に抑えました感があります(ナビとは連動してない?)。


無駄のないエアコン設定部、その上はドライブセレクトやハザードボタンなど

乗り心地:久しぶりのハイブリッドを体験

 初めてハイブリッド車を運転したのはかれこれ10年ほど前の話でした。
 その時運転したのは「プリウス」(TOYOTA)でした。僕はあの時以来アンチハイブリッドになってしまったのですが…(笑)

 いざ久しぶりに乗ってみると、10年前の嫌悪感は全く無く、「静かだし、結構いいなあ」というのがまず思った感想です。
 この感想の変化は、単に僕が10年前とくらべて車に「静粛性」の要素を求めるようになったからかもしれません。

 加速させてもロードノイズが聞こえるだけという音環境は新鮮で、これはガソリン車ではなかなか味わえないフィールだなと思いました。
 とはいえ、今乗ってるA4でも100km/hで走ると結構静かになりますが…(高速クルーズ≒アウトバーンを意識したセッティングなんだろうなと)。

 残念ながらバッテリー残量があまりに少なかったため、加速性などについていろいろ試すことはできなかったのですが、10年以上持ち続けていた「ハイブリッド車→No Thank you」という観念を取り外すには十分でした。

バッテリーが切れて「ただのエンジン車」になったあと…

 いつもと同じ要領でアクセルを踏んでると加速が弱いな…と。となりの車線の車にぐんぐん抜かれていきます。
 車両重量を見てみると、同排気量のA3SBとe-tronでは250kgも違うんですね(もちろんe-tronのほうが重い)、これは驚きです。

 これでは、バッテリーが切れたら「ただの重たい車」に成り下がってしまう(僕が10年以上前に抱いたプリウスに対する印象と同じ)わけですが…

 

 それで、少し強めに踏み込むと多少は加速するわけですが、そうなると「エンジンうっせーな」と感じます。
 一応150馬力あるので、パワーが足りないはずないのですが…。

 MAX80km/hで走ったのですが、その時は結構静かで、馬力的な余裕もある感じでした。

ブレーキ要らないレベルのエンブレ(セミオート時)

 アクセルもブレーキも抜いて走っている時、オートマチックだと「CVTか?」と思うくらい結構等速で走ってくれます(特に5速以上だと)。

 一方これがセミオートだと結構なエンブレがかかります。正しくはエンブレというかバッテリーをチャージするための機構が働いて充電するために大きく減速するという感じです。

 慣れれば、本当に止まる時以外は、ブレーキを踏むのではなくシフトレバーのオートとセミオートの切り替え操作だけで、減速調整ができるようになると思います(ブレーキを踏んでもチャージしようとするので別にシフトで速度調整をしようとする必要はない)。

 BMWの電気自動車であるi3は、「アクセル抜いた瞬間チャージに入るからめちゃくちゃ減速する」…というのを聞いたことがあるのですが、おそらくそれと同じような要領だろうなと思います。

クセのあるシフトチェンジ(特に2速→1速)

 オートマチックで2速から3速にチェンジする手前などの静粛性は全く無く、もうちょっと早くギア上げてくれんかなと思わされます。
 セミオートにしても一定の回転数まで行かないとシフトチェンジできないようで、そのあたりが歯がゆいです。

 また、セミオートの状態で減速して2速→1速に落ちた時に車両がグラつく時があります
 まるで初心者がクラッチ操作をしたみたいな感じで、(エンストするんじゃないかと)少し焦ります。

 一応この問題は、一定速度まで落ちたらセミオートからオートマチックにシフトをチェンジすればなんとかなりますが、要注意です。

細かい話

バックカメラ映像

 Q3に乗った時に「画角というか、アス比おかしくね?」という違和感があったのですが、A3に関しては全く無く見やすい印象です。

 接近物の検知も、前後だけでなく左右もついていることが右下車両CGのグレー領域から分かります、縦列駐車の時などは役に立つ?かもしれません。


バックカメラ映像

オンダッシュ式ナビゲーションモニター

 B9系A4では「一見収納されると思いきや収納されないインダッシュナビ機構」がかなり気になったのですが、A3 e-tronはオンダッシュ式になっており、エンジンを切るとナビゲーションモニターがシュッと締まります。盗難防止にもなるし、デザイン的にもいいなと思いました。


エンジン稼働時(電源ON)


エンジン停止時(電源OFF)

プラグ差込口について

 これは発売当初から話題になってましたが…

 プラグ差込口がフロントエンブレムのところ…つまり車両正面になっています


左から2番目の「○」部のつまみをまわすとパカっと開く

 日本の大半の家庭だと、車庫にバックで入れると思いますが、充電スタンドの置き場との兼ね合いを考えたらどう考えても充電しにくくないか?という問題が気になります。

 僕の住んでいる家の車庫の場合(下図イメージ)、充電スタンドの設置場所を考えると、バックで駐車するとおそらくケーブルが届かないので(前向き駐車だと出庫時結構難しい)、そもそも新車購入検討でA3 e-tronは外れそうです…


スタンド設置例、このようなパターンの車庫だとバックでは充電不可

給油口どうやって開けるねん問題

 給油しようとして、給油部のボディにタッチしたのですが開く様子がなく、引っ張ったりしてからもしやと思いドライバー席横を見たらレバーがありました(笑)

 まあA4と一緒だろと思って聞かなかった僕が悪いのですが…強引に引っ張って壊さなくて良かったです。

後部座席のスペース

 人が後ろに乗ってない前提で運転席のシート調整をしている状態なのですが、これでは後ろの人の足元は結構キツいか…?と思わせるスペースです。

 あと、乗車定員はカタログ見る限り「5」となっていますが、上画像を見ての通り、中央部はトンネルがあるため、後部座席中央に座る人は足の置き場がありません(これはA4でも同様)。
 股を広げてそれぞれ左右の空間に置くか、体育座りするかの2択になりますが、それだと「プレミアムコンパクト」の名にふさわしくないですね…要は、「実質4人乗り(後部座席中央は荷物置場兼肘掛け部)」と思ったほうがいいと思います。

 チラッと写ってますが、後部座席側にもエアコンダクトありますね、僕の車はないのでそこは羨ましいです^^;

さいごに

 車両本体価格564万という高額に見合うものがあると思うかどうかというところですよね。

 僕はコミコミ350でも高いかなと思ってしまいました。。

 EVのみだと航続距離52.8kmと公式ページに高々と掲げられていますが、52.8kmとか短すぎません?って思ってしまいます。
 (補助金あるらしいですが、)コミコミだとなんだかんだで600万超えると思うのですが、それならせめてEVオンリーで200kmは走れないととか思うのですが、それは無茶な要望なのでしょうか?(100%電気自動車の日産LEAFで400kmらしいので無茶な要望なんだろうなと思う)

 ACCを始めとした先進機能が搭載されていることも加味すれば車両価格564万という設定に納得がいくのかもしれませんが、僕はその手の機能をほとんど使わないので、その分高く感じてしまいます。

そもそもどういう客層目当てなのか?

  • パワー要らない
  • 燃費を重視している
  • 環境に(多少なりとも)気を使っている
  • Audiが欲しい(というか、A3SBが欲しい?)
  • ハッチバック系が良い(というか、A3SBが欲しい?)
  • カネはある(車に金を掛けられる)

 「Audiが欲しい」を取り除けばアクア(TOYOTA)とかCT(REXUS)でもいいんじゃないの?って感じですが…

 上記のようなちょっとニッチな客層を取るためにわざわざ作る、というか日本仕向を設定するのは不思議な話なので、僕の勝手な予想だと、今後起こるであろう自動車メーカーはラインアップ内に一定割合HV車を出さないといけないみたいな縛りを満たすための車両、ってことで僕は納得することにしました(日本はまだそういう縛りはなかったはず…)。

ギャラリー

雑な撮影ですがどうぞ


下から


パワーウィンドウ、サイドミラー調節つまみ


ルームミラー

過去の試乗記

同じ3シリーズ(ってAudiも言うのかな?)でもSUVのQ3(2016年モデル)の感想記事です。

試乗距離約10kmです(笑)。

10kmで何が分かるのか…というご指摘もあるかと思いますが、10km走行でもわかったことを書いています。

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愛車のAudi A4とホンダFTRのメンテナンス、趣味のダーツ、スイミングに関するネタ、ワードプレスの解説やブログ運営について紹介するブログ。
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