当サイトの一部にPR記事およびアフィリエイトリンクが含まれています
スポンサーリンク

プロでも間違えちゃう野球規則、通称「振り逃げ」を復習する(動画あり)

スポンサーリンク
スポンサーリンク

「振り逃げ」のルールを100%説明できますか?

 ちなみに僕はこの記事を投稿する前日まで無理でした(笑)。

 一応高校野球からプロ野球まで、あとMLBもたまに見るのですが、「どの条件だと振り逃げできるか」っていうのを完璧に把握してるかって言われると、正直言うと出来てませんでした

 ここ最近まで僕は少年野球の練習に混じって野球をやったりしていたのですが、指導する立場の人間が振り逃げ(ないしは野球規則全体)を説明できないとなれば目も当てられません…

 ということで振り逃げをおさらいすべく、振り逃げの発生条件アウトカウントごとで振り逃げが成立する場面、成立しない場面をまとめました。

振り逃げは正式名称ではない

 タイトルに「通称」振り逃げとしたのは、実は振り逃げは正式な野球用語でないからです

 知ってました?僕はこの記事を書き始めるとき(つまりさっき)知りました(笑)。

 正式名称ではないですが「振り逃げ」という言葉が一番国内で浸透してると思うので、この記事内でも振り逃げで通します。

スポンサーリンク

振り逃げができるシチュエーション

 3ストライク時に振り逃げを行うわけですが、バッターボックスに立った時点で振り逃げできるか否かの条件は、以下のたった2つだけです。

 どちらかを満たしていれば振り逃げができる条件が整っているということになります。

  • 走者が一塁にいない
  • 二死である

走者が一塁にいない

 走者が一塁にいなければ、アウトカウントがどうであれ3ストライク時に振り逃げができます。

二死である

 ツーアウトであればランナーがどうであれ3ストライク時に振り逃げできます。

振り逃げが成立する条件

 振り逃げをしてもいいシチュエーションで実際に振り逃げを行うには、3ストライク目を捕手が正規に捕球できなかったことが条件となります。

 ここでいう「正規に捕球」というのは、ノーバウンドのボールをキャッチャーが落とさずに掴むことを言っています。

つまり…

  • 投球がワンバウンド以上弾む(そのボールをスイングして3ストライクになる)
  • 捕手がノーバウンドのボールを弾く(そのボールがストライクと宣告される)

 このどちらかの状態を満たせば振り逃げができます。

 例外として、ノーバウンドのストライクボール(になったであろうボール)が打者に当たったバント失敗(スリーバント)、走者(=ホームスチール)に当たった場合は、正規の捕球にはなりませんが打者はアウトになります

振ってなくても振り逃げできる

 ノーバウンドのボールを捕手が弾いても振り逃げができます。

 つまり…ど真ん中のボールを見逃してしまって審判がストライクを宣告しても、キャッチャーが掴みそこねた場合振り逃げできます(まだアウトではない)。

 振ってないですが振り逃げです。なんかこの場合は食い逃げとかいうらしいですが、野球中に食い逃げって言ったことないですね…。

振り逃げ時にアウトにする(アウトになる)条件

 振り逃げできる状態になった場合、どうすればアウトになるかも記述しておきます(これはみんな分かると思いますが…)

アウトにする条件

打者にタッチ or 一塁に送球
3ストライクが宣告された直後に打者にタッチするか、一塁に送球すればアウトにできます。
フォースアウトにする
例えば二死満塁で3ストライクになったとき、打者にタッチしそこねてもホームを踏めば三塁走者がフォースアウトになるためアウト(チェンジ)にできます。

アウトになる条件

ダートサークルから離れる
 バッターボックスの周りに描かれる「ダートサークル」から外れ、一塁に走る意思がないことを示せば審判がアウトの宣告をします。

上の写真の左側に描かれている白線のサークルが「ダートサークル」

演習:アウトカウントごとの振り逃げ発生の有無

 もう必要ないかもしれませんが振り返りということで、アウトカウントごと、ランナーの条件で振り逃げができるかどうかについておさらいしたいと思います。

無死(ノーアウト)時の振り逃げ

走者の状況 振り逃げ可否
走者なし できる!
走者一塁 できない(一塁に走者がいるため)
走者二塁 できる!
走者三塁 できる!
走者一・ニ塁 できない(一塁に走者がいるため)
走者一・三塁 できない(一塁に走者がいるため)
走者二・三塁 できる!
走者満塁 できない(一塁に走者がいるため)

 →一塁に走者がいなければ振り逃げできます。

一死(ワンアウト)時の振り逃げ

走者の状況 振り逃げ可否
走者なし できる!
走者一塁 できない(一塁に走者がいるため)
走者二塁 できる!
走者三塁 できる!
走者一・ニ塁 できない(一塁に走者がいるため)
走者一・三塁 できない(一塁に走者がいるため)
走者二・三塁 できる!
走者満塁 できない(一塁に走者がいるため)

→無死と同じ条件です。

二死(ツーアウト)時の振り逃げ

走者の状況 振り逃げ可否
走者なし できる!
走者一塁 できる!
走者二塁 できる!
走者三塁 できる!
走者一・ニ塁 できる!
走者一・三塁 できる!
走者二・三塁 できる!
走者満塁 できる!

どのような走者状況でも振り逃げできますワンバウンドボールを空振りしたらとりあえず一塁に走ろう!(なお、捕手がボールを目の前に弾いたらホームベースを踏まれて即チェンジだからプロもあまり振り逃げしない)

いろんな振り逃げ動画集

 いい時代になったもので、振り逃げにまつわるいろんな動画がネットに上がっています。

 (1つ除いて)なかなか同じシチュエーションは起こりえないと思いますが…後学のために要チェックです。

振り逃げが決まって甲子園

 青森県大会決勝の八戸学院光星三沢商業戦で起こった出来事です。

 走者一塁三塁ということで一塁に走者がいますが、2アウトのため振り逃げできる条件は整っています。

 振り逃げのパターンしてはシンプルかもしれませんが、場面が場面だけにドラマティックな結末となってます。

 もしランナーがルールを勘違いもしくは理解していなければ突っ込んでなかったかもしれませんルールの把握の有無が甲子園の可否を分けたかもという一例です。

三振なのに同点、そして逆転

※9:30~

 通称「松山の悲劇」(実況者命名)として語り継がれるプレイです。

 二死二・三塁のため、振り逃げの条件としては普通ですね。

 ノーバウンドのボールですが捕手が捕り損ね、転々と転がるボール…解説者(広澤克実さん)も思わず「何やってるん!?」と呆然です。

 一気に走者2人が帰ってきて2-3が4-3に。

 ピッチャー(榎田投手)はほぼ完璧なボールを投げているだけにショックでしょうね。

振り逃げで3ラン

 振り逃げ系動画では、これが一番有名(?)な気がします。

 一塁に走者がいますが2アウトのため、振り逃げができるシチュエーションです。

 投球がワンバウンドしているため、捕手が弾かなかったとしても「正規の捕球」にはなりません

 打者はハーフスイングですが、球審がスイングを認めたためこの時点で3ストライクとなり、この時点で振り逃げが成立します

 捕手は打者にタッチせず一塁にも投げずにベンチに帰ってしまい、そして打者はダートサークルから離れる前にベンチから「振り逃げだ!」と走塁を指示されたため成立してしまったという…

 ちなみに、この時の打者は現ジャイアンツの菅野智之投手、そして最後の数秒チラッと映る選手が現カープの田中広輔選手です(と思われる…)。

※横浜高校サイドが抗議の対象にしているのは、おそらく主審の手の動きがアウトを宣告したように見えるという点。

振り逃げと勘違いしてゲッツー

※2:04~

 タイトルを「プロでも間違えちゃう」としたのはまさにこの例があったからです。

 シチュエーションが無死一・三塁なので振り逃げはできません

 しかし打者は振り逃げできると思って一塁に走った結果、一塁走者も勘違い(?)して離塁してしまいタッチアウト(盗塁失敗になるのかな…?)

 アウトカウントを間違えたのか、ルールを勘違いしたのか…気をつけたいところです。

さいごに

 記事を書いてて「あぁ、そっか…」と思わせられる部分がメチャクチャありました。

 特にストライク球を見逃して三振しても(3ストライクになっても)振り逃げが成立することもあるということも知れたので、今後草野球で試合をする機会があれば意識しておこうと思います(プロではまぁなかなか起こらないだろうけど、草野球レベルなら往々にして有り得そう^^;)。

 今回勉強したことでもう振り逃げはバッチリです。^^

 …ですが、野球のルールって年々変わるので、常に変更点を把握しておかないと赤っ恥をかく可能性があるから気をつけないといけませんね(上の動画のゲッツーみたく)。

まだ分からんルールはいっぱいある

 実は振り逃げ以外もボークとか牽制のルールの知識が曖昧だったりします(ピッチャーだったのに^^;)。

 調べ次第、またまとめて投稿したいなと思います。


では~

コラム
スポンサーリンク
シェアする
booboomasaをフォローする
スポンサーリンク