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家で3年使って分かったワイヤー付ハードダーツボードの難点と対策

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 家練習用として買ったハードダーツボードですが、傷んできて問題が出るようになったのでそろそろ買い換えようと思っています。

 僕は次買おうと思うのはズバリ、ワイヤーなしのハードダーツボードです。

 というのも、家で練習する分にはワイヤーはなしのほうがいいという結論に達したからです。

 そう思うに至った理由と、検索中に見つかった理想のダーツボードを紹介します。

  • これから初めてダーツボードを買おうと思っている
  • オススメのハードダーツボードはないかな?

とお探しの方に参考になれば幸いです。

特にこんなタイプの方にオススメです

・基本的に1人で練習するために買う

 →自宅で友人と対戦するために買うというよりも、1人で黙々と練習する場合を想定した内容です。

・夜中も投げる

 →隣近所に迷惑にならないように…と思うアナタにはピッタリのダーツボードだと思います。

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現在使用中のダーツボードについて

メーカー Strato
商品名 Primo
サイズの規格 ソフトダーツ(15.5インチ)
ワイヤーの有無 あり

組み立て完了直後の様子。2015年3月頃の写真。なんというか、部屋が汚い(笑)

購入直後のボードのアップ。今見るとこんなにキレイだったんだなぁと…

StratoのPrimoというボードを使っています いました。

買ってから長期間問題なく使えてたのでこのダーツボード自体もオススメできるのですが、以下のような問題が生じたため「次はワイヤーなしのボードを買おう」と思うに至りました。

ワイヤー付ハードダーツボードの問題点

本題ですが、ワイヤー付のハードダーツボードにどのような問題があるのかを紹介します。

時間とともにワイヤーがむき出しになる

刺さったダーツを抜く度に麻が抜けて少しずつボードはすり減るし、時間の経過とともに麻は(おそらく)縮みます。

縮むというのはあくまで個人の見解(表現)なのですが、↓の写真のようにワイヤーがむき出しになってきたので、その原因として麻が縮んだのかなと思っています。

ブル周りは特に顕著にワイヤーがむき出しに。インブルの向きとか完全におかしいことになっている(笑)

ワイヤーの裏側が麻から飛び出しているという状態…

ワイヤーがむき出しになると、ダーツがボードより先にワイヤーへヒットする確率が大きくあがります

<特にトリプルのような小さいターゲットを狙うと、結構な確率でヒットします。 ワイヤーにヒットすると「ガン!」とか「キン!」という、若干騒音として気になるレベルの音が鳴ります

それだけならまだいいかもしれませんが、それ以上に問題なのが…ダーツが刺さらずに弾かれる可能性が大きくアップすることです。

ワイヤーとの激しい衝突を繰り返し、丸みを帯びてしまったコンバージョンチップ。一応真っ直ぐ麻に刺されば刺さりはします(麻には相当悪いだろうけど…)

チップは痛み、地面は傷つく

ワイヤーに当たったチップは少しずつ削られ消耗は激しくなるし、弾かれる確率が上がって地面に刺さることもしばしば起こります。

落ち方によっては地面に傷がいくし、チップに限らずフライトも痛みます。

ワイヤーがむき出しにさえならなければこんなことは起こらないのですが、時とともにボードも劣化するので仕方ありません。

弾かれたダーツが地面に真っ直ぐ刺さった例。飛びが汚かった頃は「ボードに刺さらず地面には刺さる」という現象にだいぶイライラしながらやってました

最悪近所から苦情が来る可能性も…

※僕は今のところ苦情が来たことはありません…

弾かれたダーツは地面に落ちるので最悪チップが地面に刺さったり、「カシャン」という音を出します。

そのため、一緒に住む家族や隣近所に迷惑になり、最悪「うるさい」と苦情が来る可能性があります

1回苦情が来てしまったら、それ以降はもう集中してプレイできなくなってしまいますね。

間違いなくプレイそのものに影響する ←コレが何気に大問題

迷惑になる」と気にしながら投げると、精神的に理想的なスローイングが行えなくなります

というのも、絶対刺さるように投げなければという、通常時だったら考えないようなどうでもいいことに意識が寄るため、その結果振りが速くなったりテイクバックの位置が少し短くなったりすることが考えられるからです。

上達するための家ダーツが、単なる腕振り運動に変わってしまうという恐ろしい事態に発展するかもしれません。

以上より対策は2点。そして僕は後者を選択した

 このワイヤー付きダーツボードの問題点への対策は2つ考えられます。

1つ目は…ワイヤーがむき出しになる前に新しいワイヤー付ハードダーツボードを買う、です。

 ボードが痛むのは仕方ないとして問題が頻発する前に新しいボードを買うという手です。無難ですが正攻法ですね。

そして2つ目が…ワイヤーなしのハードダーツボードを買う、です。

 ワイヤーなしだったら上で説明した問題点は起こらなくなるため、じゃあ「ワイヤーなしのを買えばいいじゃん」というこれもある意味当然の対策案です。

 ということで、僕は後者のワイヤーなしのハードダーツボードを買うことにしました。

「ワイヤーなし」で考えられる問題点

 ワイヤーなしの場合、代わりに境界線がボードに描かれることになりますが、境界線に刺さった場合どうするか?という問題が考えられます。

 例えば20トリプル狙って投げて、20と1のトリプルの間の境界線に刺さったらどうする?というような問題です。

回答:どっちでもええやん

 これに対する個人的見解は「どっちでもいいのではないか?」…です。

 家で投げるダーツはあくまで練習でしかないので、そのダーツが20だろうが1だろうがある意味どっちでもいいんですよね。

 「20だ」と思ったら20でいいし、「1かな」と思ったら1と解釈すればいい…それだけです。

 家ダーツは基本的に1人で黙々と練習するものです。そして家で練習する際の目的は、グリップさせてからテイクバック→スローイングまでの流れの反復練習をすることが第一だと考えます。

 そのため、投げたダーツが正確にどのナンバーに刺さったかを認識する重要性は低い…ということです。

 これって買う前はあんまり思いもしない発想でしたが、今では普通にそうだと思っています。

対戦目的ならワイヤー付でいいと思う

 もし、家で友人と対戦をする前提でダーツボードを買うのであれば、ワイヤー付のほうが正確にどのナンバーに刺さったかが分かるため、ワイヤー付のほうがいいかもしれません

 ワイヤー付でソフトダーツ規格のボードは結構いっぱいありますが、正直見た目の好みや値段などで選んでしまって良いと思います。

 基本的に高ければ高ほど質がいいですが、思ってるよりダーツボードは消耗品なので、それほど高いものをあえて買う必要はないかなと思います。

ワイヤーなしでソフトダーツ規格のハードダーツボードを探す

 ということで、早速希望に叶う商品があるのか探してみました。

 条件は以下のとおりです:

  • ハードダーツ(麻でできている)
  • ソフトダーツ規格のサイズ
  • ワイヤーなし

 で最初に見つかったのがトリニダード(TRiNiDAD)のボードでした。

 このダーツボードは一切ワイヤーが使われてなく、ハードボードでソフトダーツ規格のサイズなため条件を満たしています。

 …が、いざ商品を見てある新しい問題に気づいてしまいました。

 それは、数字までワイヤレスになっており、数字がボードに描かれているという点です。

ハードダーツ業界では当たり前の効率化手法

 突然ですが、ハードダーツのプロの試合を見たことがありますか?

ハードダーツは基本的に501(ゼロワンゲーム)がメインなのですが、ルールがブルセパレートなため基本的に狙うのは20トリプルです。

その結果、20トリプルのセグメント周辺だけが集中して痛みます

上の動画の1コマ。180を決めたフィル・テイラーさん。こんな感じでひたすら20トリプルを基本狙うため、20トリプル周りが圧倒的に早く痛む。

20トリプルが傷んだからこのボードはボツ…だと効率が悪すぎますが、その対策としてボードを数十度クルッと回転させることで、まだ傷んでない別のトリプルだった箇所を20トリプルに持ってくるようにします。

回転させた例(画像クリックで拡大画像が見られます)。14トリプルが20トリプルになるよう右回転させ(②)、ナンバーの金具だけ元に戻す(③)みたいなことをハードダーツではたまにする。

ナンバー部分がワイヤーになっているのは、ボードだけを回転させるためです。単に着飾ってるわけじゃないんです。

ちなみに、僕はこの機構を知るまでナンバーが金属になっているのはただカッコつけてるだけと思ってました(笑)。

…ということもあり、ナンバーが直接ボードにかかれているTRiNiDADのダーツボードは回転させるとナンバーの位置がズレてしまうため、そこが「う~ん」となりました。

そこ以外は全く問題ないんですけどねぇ…(Amazonレビューも上々)

再検索した結果…

 条件を一個加えて、改めて探し始めることになりました。

  • ハードダーツ(麻でできている)
  • ソフトダーツ規格のサイズ
  • ワイヤーなし
  • ナンバー部分は金具か、ボードから独立して描かれていること

 この条件のものがないんだよなぁと思っていたら、ようやく見つかりました(2012年から発売されてたらしい…^^;)

 それがDynasty製のEMBLEM Queen WIRELESS(エンブレム・クイーン・ワイヤレス)です。

 数字部分だけ金具になっています。これだとボードを回転させても数字はちゃんと適正な位置に表示できます。

 特定の場所(特にクリケットナンバー)だけ削れてしまうという問題もこれだと解消できるため、まさに家庭練習用としてはピッタリのボードです!

※色違いもあります。(Type-S)はダーツライブっぽい色合いですね。

余談

 DYNASTY EMBLEM Queen WIRELESSの付属品が結構すごくて、一から始める方にもオススメ出来ます

 というのも…バレルが3本、シャフト(LAROシャフト)、チップ(LIP POINT)、フライト(DYNASTY製)も一緒に付いてくるとのこと。

 要はこのダーツボードを買うとマイダーツも手に入るという…

 ダーツを始める方にもオススメの商品といえそうです(ボードを買う際はスタンドも忘れずに!)。

さいごに

なぜ家練習用のダーツボードはワイヤーなしのほうがいいかをざっくり説明しましたが、「本格的な練習をしたい」という方に無理にワイヤーなしのものをオススメしようとは思いません。

でも、「本格的な練習」をしたいのであれば、家よりも外(ダーツバーやネットカフェ)に行ったほうがいいような気がします。

僕は家庭用の練習環境として、ワイヤーなしボードのほうが完全に理にかなっていると思います。

この記事が初めてボードを買う方や次何買おうか迷っている方に参考になったのであれば幸いです。

コンバージョンチップについて

チップはソフト用のチップ(プラスチック)は避けて、コンバージョンチップ(スチールorカーボン)を使うことをオススメします。

ソフト用チップは先端が丸みを帯びていて表面積も大きいため、麻へのダメージも増えます

僕はハードボード購入直後はソフトチップを使っていたのですが、その結果ブル周りを勢いよく劣化させてしまいました。なので、コンバージョンチップを使うことを強くオススメします。

チップに指をかけない場合、↓のL-Styleのハードリップ(カーボン製)をオススメします。

チップに指をかける人(特に先端付近にふれる人)は、カーボンだと結構なスピードで削られてフィーリングも変わってくるため、↓のようなスチール製のチップがオススメです。

スタンドをセットで買う際は専用取付金具もご一緒に

DYNASTY EMBLEM Queen WIRELESSには付属品として取付金具もついていますが、「付属品の金具よりもバラで売ってる取付金具を使ったほうがしっかり固定されていいよ」と、初めてスタンドを買うときに経験者に教わりました。

言われたとおりに買って付けてますが、確かに、そろそろ3年半が経ちますが未だに問題なしです。

ボードと一緒にスタンドも買おうとしている場合、↓のような取付金具も一緒に買うことを推奨します。

組み立て自体は組み立てから含めると2時間前後でできると思います(1人でもできます)。


では~

コメント

  1. tk より:

    DARTSLIVEのZeroを購入されたようですが、TRiNiDADのはおすすめしかねるかなと。

    一ヶ月(練習時間は100時間程度)でラインが荒れてきて、刺さりづらくなった感じがします。
    インブルも変形して楕円になってきました(^-^;

    ソフトの練習用ということで、どこを割り切るかなのだとは思うのですが回転させると数字もというのが致命的な感じです。
    DYNASTYのQueenは使ったことが無いのでわかりませんが、ソフトチップで投げても大丈夫なようにするために麻の圧縮が弱めになっているから、ラインやブルの印刷が変形しやすいのかなぁ….と。

    私は逆にハードダーツのボードを予備として確保しました。
    スパイダーの分だけヘタリに強いかなぁ、と。
    DARTSLIVEのZeroにも興味はあったのですが、深夜の練習をするもので、ハードボードに比べて音がどうかとか、耐久性がどうなのかというのがあって二の足を踏んでます(^-^;

    • booboomasa より:

      > tkさん

      コメントありがとうございます。

      > TRiNiDADのはおすすめしかねるかなと。
      > 一ヶ月(練習時間は100時間程度)でラインが荒れてきて、刺さりづらくなった感じがします。

      100時間で刺さりづらくなったとなると、「また買いたい」とは思えなくなりますね。
      私はなんだかんだSTRATOというメーカーのハードダーツを、それなりのプレイ時間&期間使えたので
      (最終的に麻が崩れ落ちるくらいボロッボロになりましたが^^;)、
      100時間で劣化したとなると、私も耐久性に少し不満を感じると思います。

      > ソフトの練習用ということで、どこを割り切るかなのだとは思うのですが回転させると数字もというのが致命的な感じです。

      そうですよね。そこがTRiNiDADのハードの難点と私も思いました。
      せめてナンバーが回転式だと、局所的に劣化することは防げるのですが…

      > DYNASTYのQueenは使ったことが無いのでわかりませんが、ソフトチップで投げても大丈夫なようにするために麻の圧縮が弱めになっているから、ラインやブルの印刷が変形しやすいのかなぁ….と。

      「ラインが変形してしまう」のは、スパイダーなしボードの難点ですよね。
      「刺さったナンバーがわからないとイヤだ」という場合は、
      スパイダーなしハードは買わないほうが賢明といえそうです。

      > 深夜の練習をするもので、ハードボードに比べて音がどうかとか、耐久性がどうなのかというのがあって二の足を踏んでます(^-^;

      居住環境にもよりますが、騒音レベルとしては
      普通にテレビを視聴するのと変わらないレベルだと思っています。

      部屋が音を反響しやすいか否かでもだいぶん変わってくると思いますので、
      闇雲に「静かだから絶対買ったほうがいいですよ!」とは言えないのが現状です^^;

      ただ、常時音が鳴っているのでは違って、数秒に1回「トン、トン」と鳴るため、
      近所に「耳が良く、音に神経質な人」がいたらワンチャン苦情が来る可能性は否めません^^;

      内側にタオルを噛ましたりすると響きづらくなる、といった対策はありますので、
      それで問題なければ、「個人的」にはゼロボードをオススメします。
      (上のほうに刺さったダーツを抜く時に、はずみでタオルが頻繁に抜け落ちることがありますが…)