前々から気になっていた険道っぽい県道を走ってきましたのでサクッとレポートします。
今回レポートするのは、兵庫県北部にある神河町と朝来市をつなぐ兵庫県道367号です。
走行ルート概要
県道8号側(神河町側)から県道367号を端から端まで走りました。
実に無難なルートです。中盤の分岐地点で間違えさえしなければ道に迷う事はないでしょう。
県道367号(r367)概要
県道367号は、神河町から朝来市までに流れる総距離約16kmの兵庫県道です。
山と山の間を通る道なのであまり生活感はないですが、それはあくまで都会と比べればって話で、途中に住宅地があります。
神河町側は、県道沿いに川(越知川)が流れており、夏場は川で涼むと気持ちよさそう……な気がします。
※今回通った時期は晩秋だったためスルーしました^^;
険道っぽさが出てくるのは、千ヶ峰と生野の分岐地点から国道429号合流までの区間です。
県道367号線ツーリングレポート
前半、中盤、後半の3箇所に分けてレポートします。
前半(r367始点~分岐)
スタート地点。左折すると県道8号続行、今回は右折。
まずこの区間に関して言えることは、極めて普通の道という一言です(笑)
特筆することがあるとすれば、自然に囲まれた道ということでしょうか。
(特に序盤は)普通の道。
このキャプチャ画像からはむしろ「立派な県道」という印象も……?
と、突然いつもの通行規制区間の看板が。
この区間の約半分以上が、山間の中(川沿い)をバイクで駆けるというツーリングのあるべき姿を体現したかのようなルートではありますが、県道(や酷道)を走りたいという欲望を満たす道ではありません。
夏場だったら越知川でくつろぐのもありだなと思います。
中盤以降トラック1台分の道幅に。
分岐地点。左折が本線で、直進は行き止まり。直進した先にある店は余談集で。
中盤(分岐~市境)
一番険道っぽさを堪能できるのは、この中盤の2.1km区間です。
突如として急な坂+車1台分の道幅で開幕するこの区間は、途中で車対車で相対するとどっちか端までバックしないといけないんじゃない?というリスクを伴うゾーンになっています。
いきなり急な坂がお出迎え。
今回走った際、対向車(朝来サイドから来た車)はわずか1台だけでしたが、まあ正直ここは車で通るべき道ではないと思います。
バイクだから喜び勇んで走ってますが、車だったら通りたくないですね^^;
唯一の対向車遭遇シーン。これ車同士だったらすれ違えないと思うのですが……?
途中で森の中に迷い込んだかのような景観が楽しめるのは峠超えルートならではです。
道が部分的に再舗装されているような痕が結構残っているものの、結構ガタガタで画面もガタガタ。
森の中へ
険道ではお馴染みの、道の中央にコケ。よってr367も立派な険道^^;
なかなかにワイルドな路面で、走ってて結構滑る感じが続く。
つづら折りゾーンに突入すれば峠は間もなくって感じが伝わってきます。
2.1kmしかないため、5分もしないうちに峠に到着します。
最初のつづら折りゾーンは左カーブ。それほど傾斜はない。
次の右カーブの方が傾斜は強め。
台風の影響なのか土のうが積まれている所も。左側は崖なので、ここを車で通るのはかなりヒヤヒヤしそう……
そして峠に到着。陽が眩しい^^;
後半(市境~R429合流)
朝来市入りし、下り始めの序盤はものすごい広い道幅が出迎えてくれますが、数百mも走らないうちに細道に変わります。
11月に走ったこともあり、ススキがそこらじゅうに生い茂っているのが印象的でした。
黄金に輝くススキ
峠を越えたばかりなので当たり前ですが、そこそこ急な下りになっていますので、2速やら3速にしてエンブレで下っていれば、加速・減速共に不要です。
スピードを出しすぎて崖から落ちないように気をつけましょう……^^;
序盤はつづら折りゾーンが続くが、それほど長くはない。
映像ではそれほど伝わらないものの、そこそこ急な下り。
ある程度まで進むと住宅地ゾーンに入りますが、その途中までは「森のなかに塗装路、たまにガードレール」という、険道らしい景観を楽しめます。
あとあまり整備的なものが入ってないのか、道が落ち葉や木片などが散乱しています。
下手に踏んづけて転倒やパンクさせないよう注意です。
唐突な居住地域。なかなかに不便なところだとは思う。
この分岐で左のオフロードコースもなかなか気になる……(クマが出るらしい)
最終盤に対面通行の2車線にが出現するので、そこまで行くとゴールは目の前です。
国道429号に接続する丁字路が見えたらゴールです。
橋を渡ったらゴール。国道312号へは左折。青垣峠を越えたい場合は右折。
総評
険道区間は楽しいです。
そこは悪くなかったのですが、いかんせん距離が短いなと……
中盤ゾーンが約4~5分、後半ゾーンが10分弱なので、15分くらい楽しめます。
が、この区間のためだけに1時間以上の時間をかけて移動するのは気が引けます。
なので、この後酷道として名高いR429(青垣峠)を走るついでとか、竹田城跡に行くついで(※もうちょい北)、とかなら走ってみる価値はアリかなと思います。
r367を選ばずにR429や、スタート地点にr367側を行かずr8側(神河町~宍粟市)を走ったほうが、長く険道ゾーンが続くため楽しめると思います。
余談
新田ふるさと村
途中の分岐で千ヶ峰側を進むと新田(しんでん)ふるさと村というキャンプ場があります。
手ぶらでいってもOKで、キャンプ道具一式を貸してくれるようです。
まあ、モノを全部借りてキャンプやったら「キャンプやってきた感」はやや薄れるような気がしますが(キャンプの良さはテント設営から料理などを自分でやってこそなのではと個人的には思う)、「キャンプってどんな感じやろ?」っていうの体感するにはもってこいの場所だと思います。
行く際は北側から来るの人も含めて、367号の峠を通らず、県道8号経由で行くことをオススメします(≒播但連絡道路(or R312)→ r8 → r367)。
個人的には、キャンプ場に隣接されているそば屋に興味があります(囲炉裏そば処 千ヶ峰)。
今回行こうかと思ったのですが、この後の予定の関係上ゆっくりしている場合じゃねぇということでスルーしました^^;
生野銀山
国道429号に合流した際に右折してしばらく進むと生野銀山があります。
有料ですが、中を見学することができます。
この銀山の中は年中12度前後(だったような)になっており、夏場に行くとかなり気持ちいいです。
冬場に行ってもあまりありがたみはないですが(笑)
興味があればr367ツーリングと合わせてどうぞ^^;
国内屈指?の酷道429号
最近生野市側の峠近辺がほんの少し整備されたらしい青垣峠越えルートは、国道429号内の酷道ゾーンとして有名です。
国道429号は青垣峠以外もなかなか楽しいルートがあるので(↓関連記事の岡山県と兵庫県の県境である志引峠もなかなか)、いずれ一日で兵庫県内を通る国道429号を縦断するツーリングをやってみたいなと思ってます。
静寂
土曜の昼間に、峠で一人佇む……
峠に到達して少し佇んでいたのですが、真っ昼間に生活音が(ほぼ)一切聞こえない空間っていうのを久しぶりに体感しました。
布団を叩く音、車のエンジン音、喋り声、電子音……一切なしです。
たまーに工場の音なのか、電車の音なのかガタガタという音がかすかに聞こえましたですが、その程度です。
鳥のさえずるピヨピヨ音、木々が風になびいて鳴るサラサラ音だけ聞こえる世界ってかなり落ち着きますね。
できるものならそこでレジャーシートでも強いて弁当でも食べたかったです(何も用意してなかった……)^^;
さいごに
通行規制区間の看板の直後にある、直線番長もニッコリ(?)の長いストレート
というわけで、兵庫県のオススメツーリングリストの走ってみたい県道として入れていた県道367号を走ってきたのですが、相変わらず峠は楽しいですね。
楽しい反面危険がいっぱいなので、走行の際はスピードは控えめに、安全運転でお願いします。