毎年ススキを観に行ってる砥峰高原に行くついでに、まだ走ったことのなかった林道峰山線を走行してきました。
いずれ舗装されるかもしれませんが、2022年11月時点では未舗装路の砂利道が数kmあって、日常では味わえないライディングが楽しめます。
兵庫県の林道、峰山線について基本情報
峰山(みねやま)線は兵庫県道8号と39号をつなぐ道路で、林道に指定されている全長約14kmの道路です。
道路の一部が未舗装なため、峰山高原(スキー場)や砥峰高原に行きたい方は基本的に大河内高原ラインを使用していると思われますが、業務的な用途で通行する車以外にも自然散策を行うハイカーが利用しているようです。
冬場は積雪で通行止になる可能性が高いので、アクセス前に情報収集をすることをおすすめします(下記URLなど参照)。あと何かと工事で通行止のこともあるので……(2回行って2回とも通行止だった雪彦・峰山線……今は開通しているらしいが…?)
【本編】峰山線ツーリングレポート
今回は県道8号坂の辻峠を西に少し下ったところにある入口から北上するルートを走行しました。
県道8号(加美宍粟線)は国道312号線側は雄大な景色広がるマスツー向きのワインディング・ロードという感じですが、峠に近づくにつれてつづら折りの道がつづく険道寄りな道になります。
ただ車幅が全体的に広いのでバイク初心者でも安全に走行できる道だと思います。
坂の辻峠頂上に向かう途中にある分岐。左側が本線で右側は峰山高原につながる細道(大河内高原ライン)。冬場はスキー客がよく通る(はず)
坂の辻峠頂上手前。全体的に路面が傷んでたりするが、車幅が広くガードレールも設置されているため基本的に安全
坂の辻峠頂上。神河町と宍粟市の境になっている。
坂の辻峠を西に少し下ったところに峰山線入口があり、そこからスタートです。
峠から下りはじめて1分もしないうちに入口が見える。
県道8号峰山線入口~休憩所(「山笑」の碑駅)まで
序盤は車がギリギリすれ違える程度の舗装された道が続きますが、7km手前で未舗装路になり砂利道化します。
「山笑」の碑駅は入口から8kmちょっとのところにあるので、この区間の大半は舗装路ということになります。
峰山線序盤。車幅は広くないが舗装された走りやすい道路が続く。
左側は斜面になっており、落ちると戻るのは大変そうだがガードレールはないため注意。
1.7km地点、局所的に舗装が剥がれている
キャンプできそうな広々とした空間が途中にあった
落ち葉が相当落ちてる舗装路とは言え油断できないゾーンあり。
この時まだ午前8時頃だったが、トラックを先頭に3台の車と遭遇。間違いなく仕事。木を運んだりしてると思われるがあんなトラックでこの道を走るのはまあまあキツそう。
6km地点を過ぎたあたりで左右分岐の支線が登場(Google Maps曰く「株山森づくり駅」)。本線(砥峰高原方向)は右。なお左折すると2020年時点では未舗装路が延々と続くハイキングロードだった模様(2022年時点でどうなっているかは未調査)
実際に走行された方の映像(2020年8月、Google Mapsより)。この周辺の林道はケンタロウミウラさんがほぼ走破&録画してる模様で、ストリートビューで確認できる。コレを見る限りではダート路面が長く続いている印象でとても楽しそう。
分岐を右に進んだ直後の6.8km地点、ついに未舗装路が登場。急にガタガタになってカメラの映像も基本汚い。
ほぼ全面に砂利が敷き詰められているので、バイクで走行する際はスピードを出しすぎるとカーブでスライドするので注意(車もそうだと思うけど)。
その後の分岐で車一向とお別れ。本線は右。
曲がりきれなかったら崖で死亡リスクありな右カーブがあり。ガードレールなしにつき走行注意。
走行開始から8kmほどで休憩所到着。
休憩所~砥峰高原
休憩所を出てすぐ舗装路に変わりますが、舗装路はすぐに終わり、またしばらく未舗装路の砂利道が2kmほど続きます。
別路線と合流してからそのまま直進すると砥峰高原に到着します。
ススキの最盛期のシーズンですが、11月上旬の時点ではまだ八分という印象でした。今年のピークはもう少しあとにありそうな気がします。
入口から8.3kmを過ぎたところで舗装路復活。
舗装路終了。砂利道へ。
先程よりも車幅が広く、走りやすい印象。ゆっくり走ってる分には危険度は低め。
しかしゴツゴツした岩が剥き出している地帯があったのでパンクなどにやや注意。
宍粟市と神河町の境付近は砂利が少なくダート的な雰囲気があったが、このあとまた砂利が復活する。
10.2km地点を過ぎたところで舗装路復活。ここからは未舗装路はない。
直進すると砥峰高原で、右折すると坂の辻峠を登る途中であった分岐のほうへと行ける(大河内高原ライン)。一応砥峰高原の駐車場付近までが峰山線に指定されている模様。
県道39号に合流。このまま直進すると兵庫県内でもそこそこ危ないほうに分類できそうな険道ゾーンへ。
おまけ
11月上旬の砥峰高原
なんだかんだで毎年行ってる砥峰高原なのですが、今回行った感じではまだススキがピークじゃなさそうという雰囲気でした(そうでもない?)。
本当のピーク時なら、緑の色感を一切感じさせない全面ゴールドだったように思うので、雪が降る前の11月下旬あたりに行くと今年の一番いい頃合いなのかなと思いました。
ススキ最盛期で訪問客も多いことを見越してか、まだ8時過ぎだというのに警備員らが駐車場を整備。平日で朝だし駐車場は(少なくとも通過時は)無料で置けると思っていたが、時期が時期だけに朝から張り切っている模様。車も既に数台は停まっていた。
砥峰高原(県道39号 一宮生野線)~福知渓谷
せっかくなので屈指の険道も走ってきました。
橋のところで工事(補修?)がされていたりしてたのですが、例年と変わらぬ雰囲気です。
平日の午前ということもあったので車とのすれ違いは一切なかったですが、車で行って市境(↑の画像)あたりですれ違いってなったらもう事件に発展しそうな危なさがあります。
さっきまで高原のゴールドがまぶしかったのに、林の中に入った途端真っ暗に。
右に曲がると林道千町段ヶ峰線へ。ストリートビューで観る限り細道であるもののきっちり舗装されているのでそれほど危険ではなさそうな印象。
橋を左に曲がってすぐの、いつ通っても路面が濡れてかつ落ち葉がスリップを誘うゾーン。今年も相変わらずの汚さ。
福知渓谷にある橋。それほど高い位置にないので高所恐怖症な人でも渡れる、と思う
林道峰山線まとめ
- 全長は約13.9km(大河内高原ラインの約2kmを含む)
- 全体的に車同士でギリギリすれ違える程度の車幅の道が続く
- 未舗装路は約3.5km(砥峰高原方向の道、2022年11月時点)、未舗装路を長く楽しみたい場合は「株山森づくり駅」の分岐を左に進んだほうがいいかも(※2022年11月時点での舗装状況は不明)
- 砥峰高原側(北側)から走ったほうが早く未舗装路にありつける
- 悪天候時などは通行止(通行禁止)になるので注意
参考サイト
兵庫県治山林道協会:兵庫県の林道関連情報に詳しい
兵庫県 – 但馬地域の林道について:通行止情報が記載されている
JARTIC:(林道の通行止情報は怪しいが)県道・国道の通行止・規制情報を確認できる