「ダーツがボードに刺さらずに弾かれる」原因となりそうな事柄を、外的・内的要因それぞれに分けて、ブレインストーミング的方式で挙げてみました (※ブレインストーミング「的」としたのは、複数人でなく1人で考えたからです)。
「チップを取り付けてない」というような、大半の人にとって該当しないような事例は除いてますが、結果的に真の原因でないであろう事柄も原因として挙げています。
この記事の目的と役割
「なぜか自分だけダーツが弾かれる、でも理由はわからない」
という方向けに、「弾かれる理由」とその対応策を順々に確認することで、弾かれない理想的な状態(フォーム・アイテム)を手に入れようという意図で作成しています。
注意点
各要因に対して「解決策・対応策」を書いていますが、あくまで一例を示しただけであって、対応策を行えば誰しもが必ず解決・対応できるようになるとは思っていません。
試しにやってみていただく価値はあると思いますが、スローイングに影響や違和感を覚えるような場合は止めて、別の方法を模索することをオススメします。
外的要因1:ダーツボード要因
セグメントが欠けている・割れている
セグメントが欠けている一例。トリプルのセグメントが見事に割れている。ここまでメンテされてないボードは極めて稀。
- 詳細
- セグメントが↑の画像のように欠けていたり割れていることで刺さらず、ダーツが弾かれる。
- 重要度
- ★☆☆☆☆
- コレが原因か確かめる方法例
-
- 別のセグメントがキレイな店でプレイする
⇒だいたい刺さる(弾かれる率が大きく減少する)なら、弾かれる原因はセグメントの可能性が高い - セグメントを交換する(自宅練習の場合)
⇒だいたい刺さる(弾かれる率が大きく減少する)なら、弾かれる原因はセグメントの可能性が高い
- 別のセグメントがキレイな店でプレイする
- 備考
-
- セグメントが常時傷んでいるような店舗は、店内にダーツに造詣の深い店員はいない(力を入れていない)&プレイヤー層の質が低い(野球投げするような一見さんが多い)可能性が高いので、(スキルを上げたいなら)別の店舗を探すことを強くオススメ。
- 関連原因
セグメントが劣化している
セグメント全体が色あせており、劣化していることが見受けられる例。
- 詳細
- セグメントが長年交換されず劣化しており、穴が広がるなどして刺さりにくくなっている。
- 重要度
- ★★★☆☆
- コレが原因か確かめる方法例
-
- 別のセグメントがキレイな店でプレイする
⇒だいたい刺さる(弾かれる率が大きく減少する)なら、弾かれる原因はセグメントの可能性が高い - セグメントを交換する(自宅練習の場合)
⇒だいたい刺さる(弾かれる率が大きく減少する)なら、弾かれる原因はセグメントの可能性が高い
- 別のセグメントがキレイな店でプレイする
- 備考
-
- セグメントが常時傷んでいるような店舗は、店内にダーツに造詣の深い店員はいない(力を入れていない)&プレイヤー層の質が低い(野球投げするような一見さんが多い)可能性が高いので、(スキルを上げたいなら)別の店舗を探すことを強くオススメ。
- 関連原因
セグメントに折れたチップが大量に刺さっている
- 詳細
- セグメントにチップが大量に食い込んだ状態になっており、チップが刺さったビット周辺に飛んだ際に弾かれる。ブル周りだとよく起こりやすい。
- 重要度
- ★★☆☆☆
- コレが原因か確かめる方法例
-
- チップの刺さってないセグメントがキレイな店でプレイする
⇒だいたい刺さる(弾かれる率が大きく減少する)なら、弾かれる原因はセグメントの可能性が高い - セグメントを交換する(自宅練習の場合)
⇒だいたい刺さる(弾かれる率が大きく減少する)なら一旦解決
- チップの刺さってないセグメントがキレイな店でプレイする
- 備考
-
- いつ行ってもセグメントに折れたチップが刺さったままになっているような店は、店内にダーツに造詣の深い店員はいない(≒力を入れていない)可能性が高く、(スキルを上げたいなら)練習環境として理想とはいえないため、別の店舗を探すことを強くオススメ。
- 関連原因
外的要因2:店舗(プレイ環境)要因
この項目から「コレが原因で即解決」というようなことはないと思いますが、念のため確認程度に挙げています。
送風機の風がスローイング間で通っている
- 詳細
- 送風機(エアコン、扇風機など)がスローラインからボードの間に設置されており、ダーツが風の影響を受け刺さりにくくなっている。
- 重要度
- ★☆☆☆☆
- コレが原因か確かめる方法例
-
- エアコン送風口が天井にないところでプレイor扇風機を移動させる
⇒だいたい刺さる(弾かれる率が大きく減少する)なら、弾かれる原因は風の可能性が高い
- エアコン送風口が天井にないところでプレイor扇風機を移動させる
- 備考
-
- よほど強い風でない限り飛んでる矢への影響は小さいと考えられるので、仮にエアコンがスローライン・ボード間の天井に設置されているとしても、コレが原因である可能性は極めて低い(と思う)。
- 関連原因
店内の室温・湿度環境が劣悪(暑すぎる・寒すぎる・多湿状態)
- 詳細
- 暑すぎたり寒すぎたり、またはいるだけでカラダがベタつくくらい湿度が高い環境でダーツをプレイしていることで影響を受け、ダーツが刺さりにくくなっている。
- 重要度
- ★☆☆☆☆
- コレが原因か確かめる方法例
-
- エアコンを作動してもらう
⇒だいたい刺さる(弾かれる率が大きく減少する)なら、弾かれる原因は室内環境の可能性が高い - 環境の良い別の店で投げる
⇒だいたい刺さる(弾かれる率が大きく減少する)なら、弾かれる原因は室内環境の可能性が高い
- エアコンを作動してもらう
- 備考
-
- コレが原因である可能性は低いと思うけどブレストということで列挙。
- 関連原因
店内BGMがうるさくて集中できない
- 詳細
- 店内でかかっている有線などのBGMで気が散って集中できないことがダーツの飛びに影響してダーツが刺さりにくくなっている。
- 重要度
- ★☆☆☆☆
- コレが原因か確かめる方法例
-
- 無音状態の環境で投げる
⇒だいたい刺さる(弾かれる率が大きく減少する)なら、弾かれる原因はBGMの可能性が高い
- 無音状態の環境で投げる
- 備考
-
- 特に「聞き取れる歌詞(≒日本語)の曲」が流れると、脳は無意識に歌詞を聞き取ろうと(耳に)リソースを割いて、結果的にダーツのリザルトに影響を及ぼす可能性はあるかもしれない……(が、それが刺さりにくさに直接影響するかはまた別問題かもしれない。)
- 関連原因
他のプレイヤー(客)がうるさくて集中できない
- 詳細
- 居合わせた別のプレイヤーや別ブースで遊ぶ客が騒いでて集中できず、それがダーツの飛びに影響して刺さりにくくなっている。
- 重要度
- ★☆☆☆☆
- コレが原因か確かめる方法例
-
- 誰もいない環境で投げる
⇒だいたい刺さる(弾かれる率が大きく減少する)なら、弾かれる原因は他人の可能性が高い
- 誰もいない環境で投げる
- 備考
-
- コレが原因という可能性は低いと思うけどブレストということで列挙。
- 仮にコレが原因だったと断定できたとしても、(トーナメントや試合に出場するのであれば)基本的に回避できないことなので慣れるしかない。
- 関連原因
外的要因3:アイテム要因
弾かれる原因は、もしかしたらアイテムのミスマッチや劣化によって引き起こされている可能性もあります。
少なくとも↑の外的要因よりかは解決となる可能性を秘めていると思います。
チップ要因:チップ先端が欠けている
バレルに接続しているチップの内、一番左のチップだけ欠けている。
- 詳細
- チップ先端部が折れて欠けているにもかかわらず、交換せずに投げているため、穴径とチップ先端のサイズが合わず弾かれている
- 重要度
- ★☆☆☆☆
- コレが原因か確かめる方法例
-
- チップを新品に交換する
⇒だいたい刺さる(弾かれる率が大きく減少する)なら、弾かれる原因はコレの可能性が高い
- チップを新品に交換する
- 備考
-
- コレが原因という可能性は低いと思うけどブレストということで列挙。
- 関連原因
チップ要因:チップ先端が曲がった状態になっている
上:新品のチップ、下:数回弾かれて先端が曲がったチップ。折れてはないものの、曲がった状態で投げると弾かれる可能性はアップする
- 詳細
- 弾かれた拍子や、弾かれて地面にチップから落下した際に先端部が折れ曲がったが、そのまま投げることでボードがダーツを受け止めきれず弾かれている。
- 重要度
- ★☆☆☆☆
- コレが原因か確かめる方法例
-
- チップの先端をペンチや指先でまっすぐに伸ばす
- チップを新品に交換する
⇒だいたい刺さる(弾かれる率が大きく減少する)なら、弾かれる原因はコレの可能性が高い
- 備考
-
- 完全に折れるまで使うタイプの人は一度確認したほうがいいと思うが、コレが原因の場合だとチップの劣化とともに刺さりにくくなる傾向があるため、継続的に刺さらないのであればコレが原因である可能性は低い。
- 関連原因
チップ要因:チップに歪みができている
下側のチップを良く見ると、一部白く変色している部分がある。この箇所は衝撃を受けてたわんだ跡で、強度は上の新品と比べて落ちており、セグメントに当たった拍子に衝撃でビットにはまらず弾かれる確率が上がる(と考えられる)
- 詳細
- ボードから弾かれた瞬間や地面にチップから落下した際に衝撃が加わり、チップ先端が曲がってはないものの↑の画像のように永久歪みが起こったことで先端が弱くなり、ボードに当たったときの衝撃にチップが耐えきれず曲がって弾かれやすくなっている。
- 重要度
- ★★☆☆☆
- コレが原因か確かめる方法例
-
- チップを新品に交換する
⇒だいたい刺さる(弾かれる率が大きく減少する)なら、弾かれる原因はコレの可能性が高い
- チップを新品に交換する
- 備考
-
- チップ劣化要因だとコレが一番可能性が高いと思われる。「曲がってないからまだまだ使える」と思って交換せずに使うタイプの方は要確認。
- 関連原因
チップ要因:チップとの相性が悪い
- 詳細
- 自身のダーツの飛ばし方と使用しているチップの先端長さや硬さの塩梅がフィットしておらず、弾かれやすいチップを使用している。そのため、ビットにチップがはまらず弾かれる。
- 重要度
- ★★☆☆☆
- コレが原因か確かめる方法例
-
- 今まで使ったことのないチップを試してみる
⇒だいたい刺さる(弾かれる率が大きく減少する)なら、弾かれる原因は従来チップとの相性が悪かった可能性が高い
- 今まで使ったことのないチップを試してみる
- 備考
-
- 「アイテムそのものが要因」最有力。コストも一番かからないのでいろいろ試してみる価値はあり。
- 関連原因
フライト要因:フライトのシャフトへの接続が甘い
一見どちらもしっかりフライトが接続されているように見えるも、上側のフライトはしっかり奥まで押し込めておらずフライトの機能を最大限活かせない状態になっている。
- 詳細
- フライトが↑の画像のようにシャフトにしっかりと接続されておらず、飛行中にフライトが機能しないことで軌道が修正されない。その状態でチップがセグメントに到達することでチップがビットにうまくはまらず弾かれる。
- 重要度
- ★☆☆☆☆
- 備考
-
- 接続が甘かったら、何回か投げている過程でボードに刺さった拍子にフライトが吹っ飛ぶことがある
- 既にボードに刺さっている接続の甘いフライトにヒットすることで力が失われて刺さらず弾かれることも考えられる
フライト要因:フライトが傷みすぎている
フライトの一部が欠けたり亀裂が入った状態。慣れると案外↑のような状態でもそれほど影響なく飛んだりする
- 詳細
- フライトの中心部分が裂けていたり、翼(羽根)の一部が破断していることでフライトの特性が機能されずダーツの軌道が修正されない。その状態でチップがセグメントに到達することでチップがビットにうまくはまらず弾かれる。
- 重要度
- ★★☆☆☆
- 備考
-
- 新品に交換して改善されたらこれが原因で弾かれていたといえそうだが、そうでない場合はフライトではなく、グリップやリリースを疑ったほうがいいかもしれない。
- 関連原因
フライト要因:表面積の小さいフライトを使用している
- 詳細
- 翼(羽根)の表面積が小さいフライト(例:バレットなど)を使用していることで、飛行中のダーツの軌道修正があまりかからない。その結果ダーツがボードに対して歪んだ角度で接触することでチップがビットにうまくはまらず弾かれる。
- 重要度
- ★★★☆☆
- コレが原因か確かめる方法例
-
- 表面積の大きいフライトを使ってみる
⇒だいたい刺さる(弾かれる率が大きく減少する)なら、弾かれる原因はフライトの相性が悪かった可能性が高い
- 表面積の大きいフライトを使ってみる
- 備考
-
- 目で見て「飛びが汚い(空中でダーツの軸が不安定に飛んでいる)」と判断できる場合は、飛びが改善されるまでは表面積の大きいフライトを使ったほうが飛びが改善され、弾かれる率が抑えられる可能性がある。
- 関連原因
フライト要因:既に刺さってるダーツのフライトにヒットして弾かれた
- 詳細
- 既にボードに刺さっているダーツのフライトに先に命中したことで、チップがセグメントに当たった時に矢速が不足していたり角度が歪んでしまい、チップがビットにうまくはまらず弾かれる。
- 重要度
- ★★☆☆☆
- コレが原因か確かめる方法例
-
- 1本目のヒット率(刺さる率)を調べる
⇒だいたい刺さる(弾かれる率が大きく減少する)なら、弾かれる原因はフライトが邪魔している可能性が高い - 20→16→15のようにフライトが接触しないようにワンスローを投げる
⇒だいたい刺さる(弾かれる率が大きく減少する)なら、弾かれる原因はフライトが邪魔している可能性が高い
- 1本目のヒット率(刺さる率)を調べる
- 備考
-
- この現象が頻繁に起こる方はそれなりの実力者だと思うので(グルーピングできてないと起こらない)、「根本的に刺さらない」と悩んでいる方の原因とは少し異なる。
- 関連原因
バレル要因:一般に軽すぎるバレルを使用している
ダーツハイブ
- 詳細
- ハウスダーツやハウスダーツに匹敵するような比較的軽いバレルを使用しており、総重量が軽い。そのため、セグメントに接触するまでに推進力が失われ、ビットにうまくはまらず弾かれる。
- 重要度
- ★★☆☆☆
- コレが原因か確かめる方法例
-
- 今使用中のバレルよりも重いバレルで投げてみる
⇒だいたい刺さる(弾かれる率が大きく減少する)なら、弾かれる原因は重量の可能性が少しある(断定はできない) - フライトの表面積を今より小さいモデルに変更する
⇒だいたい刺さる(弾かれる率が大きく減少する)なら、弾かれる原因は重量・もしくは矢速不足の可能性が少し高い(断定はできない)
- 今使用中のバレルよりも重いバレルで投げてみる
- 備考
-
- 軽いと矢速が出にくくなるため(最たる例:紙飛行機)、結果的にチップがビットにはまるだけの力が不足してしまいがちになる。
- とはいえ、チップメーカー側も総重量の軽いダーツセットでも刺さるよう開発しているはずなので、単に「軽いバレル」というだけが原因とは言いづらく、それに関連して矢速や軌道が原因となっている可能性が高いと考える。
- 関連原因
シャフト要因:シャフト長さが3本で異なる
L-Styleのシャフト3種類(C130, C190, C260)
- 詳細
- 異なるメーカーのシャフト、同メーカーでも長さの違うシャフトをワンセットとして使用している。その結果、リリース感やリリース後の飛びに差が生じ、トビが不安定になりビットにチップが極端な角度で入り、弾かれる。
- 重要度
- ★☆☆☆☆
- コレが原因か確かめる方法例
-
- シャフト長さを揃える
⇒だいたい刺さる(弾かれる率が大きく減少する)なら、弾かれる原因はシャフトの可能性が高い
- シャフト長さを揃える
- 備考
-
- シャフトが1本折れたから、昔使ってた長さ違いのシャフトを臨時に使ったら案外違和感なかったからそのまま使ってた……というややレアなパターンで起こりそうな案件。
- 関連原因
内的要因1:フォーム要因
スタンス要因:極端に左端や右端に立っている
- 詳細
- 立ち位置がスローラインの右端・左端で、ボード表面に対して鋭角(斜め)に軌道が通るような位置から投げている(特に右端からD11やD16を狙うような場合)。その結果チップがビットにうまくはまらず弾かれている。
- コレが原因か確かめる方法例
-
- 真正面から(スローライン中心に立つか腕が中心を通る位置で)投げてみる
⇒だいたい刺さるなら、原因は立ち位置の可能性が高い - いつもの立ち位置からフライトが先頭になる形でバレルからシャフトにかけ握るように持ち、トス(下手投げ)でとりあえず投げてみる
⇒だいたい刺さるなら、スタンスが原因である可能性は低い(立ち位置は問題ない)
- 真正面から(スローライン中心に立つか腕が中心を通る位置で)投げてみる
- 解決策・対応策など
-
- 立ち位置を修正する
- 肘の位置を変えることで、軌道の修正を図る(たとえば肘を体の外側にずらすなど)
- アイテムを変えてみる(刺さりやすいチップの模索、フライト変更など)
- 備考
-
- 割と右端から投げる右利きのプロも見かけるので、投げ方・軌道次第では端から投げても安定して刺さるようになると思われる。
- 関連原因
スタンス要因:スローラインから遠い位置に立っている
スローラインに対する基本的な立ち位置例
- 詳細
- スローラインを踏まないくらいの位置に軸足を置いて投げている。ボードまでの距離が遠くなることでセグメントに当たった際のダーツの力が不足し、ビットにうまくはまらず弾かれている。
- コレが原因か確かめる方法例
-
- スローラインより手前から投げてみる
⇒だいたい刺さるなら、原因は立ち位置の可能性が高い
- スローラインより手前から投げてみる
- 解決策・対応策など
-
- スローラインギリギリに軸足を構える
- 矢速を上げる(案としては、総重量アップ、リリース・スナップ強化など)
- ダーツの軌道(角度)を少し小さくする(≒矢速を上げる)
- 備考
-
- 軸足を構えてからリリースまでの間に軸足が動くことは基本的にないので、ファールを気にせずスローラインギリギリに立つほうが良いと考えられる。
- ファールが気になる場合、極力スローラインに平行に近いスタンス(クローズスタンス)で立つことで、軸足を置く時さえ気をつければファールになることは原則ない。
- 関連原因
グリップ要因:グリップ→リリースの間にグリップが動いた
- 詳細
- グリップを作ってからリリースするまでの間(テイクバック、リリース)にグリップを無意識のうちに動かしてしまう(特に親指)。その結果、ダーツの向く方向がズレ、そのままリリースしてしまうことで不安定な飛びになり、セグメントに対してチップが斜めに当たることでビットにはまらず、弾かれる。
- コレが原因か確かめる方法例
-
- フライトが先頭になる形でバレルからシャフトにかけ握るように持ち、トス(下手投げ)でとりあえず投げてみる
⇒だいたい刺さるなら、原因はグリップの可能性が少しある(他の可能性もある) - テイクバックした状態(≒手首をコックさせた状態)からグリップを確定させ、そのままグリップを動かすことなくリリースしてみる
⇒だいたい刺さるなら、原因はグリップの可能性が少し高い
- フライトが先頭になる形でバレルからシャフトにかけ握るように持ち、トス(下手投げ)でとりあえず投げてみる
- 解決策・対応策など
-
- グリップを作ってからリリースするまでにグリップ(指の位置)を無意識に動かさないことを意識したスローイング練習を行う
- グリップを変える(どうしても現象が改善されない場合、闇雲にグリップを変えるのはリスキーなためあまりオススメしづらい)
- 備考
-
- テイクバック時にグリップ位置が動いてしまう事例は、単に弾かれやすさに影響するだけでなく、リザルト(スタッツ)にも大きな影響を及ぼすと考えられるので、意識して修正することをオススメ(筆者の実体験として、コレを修正するだけでRt.8→13手前(ダーツライブ)まで上昇しました)
- 関連原因
テイクバック要因:テイクバック時にフライトが顔などに当たっている
- 詳細
- テイクバックしたときにフライトが顔やマスクなどに接触して、グリップの崩れ・軸のズレなどが生じる。そして軸の軌道がズレた状態のままリリースしてしまうことで不安定な飛び(主にすっぽぬけ)になり、セグメントに対してチップが斜めに当たることでビットにはまらず、弾かれる。
- コレが原因か確かめる方法例
-
- フライトが先頭になる形でバレルからシャフトにかけ握るように持ち、トス(下手投げ)でとりあえず投げてみる
⇒だいたい刺さるなら、原因はテイクバックの可能性が少しある(他の可能性もある) - 利き腕側の耳の横(≒絶対体に当たらない位置)にテイクバックして投げてみる
⇒だいたい刺さるなら、原因はテイクバックの可能性が少し高い
- フライトが先頭になる形でバレルからシャフトにかけ握るように持ち、トス(下手投げ)でとりあえず投げてみる
- 解決策・対応策など
-
- フライトが体などに接触しないテイクバック・フォームを模索する
- 短いシャフトに変更する(案外コレは解決にならないかも……)
- 備考
-
- この要因は、リザルト(スタッツ)にも大きく影響を及ぼすと考えられるので、コレが弾かれる要因でなかったとしても改善したほうがいい。
- 腕を伸ばしきった状態で肘を限界まで曲げたとき、必ず顔や体にフライトが当たらないパターンがあるはずなので、そのテイクバックパターンをもとにフォームを作っていく(修正する)方法が考えられる。
- 体に接触しないようにと前傾姿勢を止めようとする方法が考えられるが、前傾の有無はフライト接触と直接につながりはないと考えられるので、別の対策を考えることをオススメ(体が前傾になる分、肘と手も前に移動するため、「前傾=接触の原因」とは一概に言えないし接触を起こす直接の原因でない可能性が高い)
- 関連原因
テイクバック要因:テイクバックの方向が、ダーツボード面に対して垂直方向から大きく曲がっている
- 詳細
- 「(ダーツボードに対して)垂直方向に真後ろに引いて、まっすぐリリースする」の対極のようなテイクバックをしている。その結果、セグメントに対してチップが斜めに当たることでビットにはまらず、弾かれる。
- 解決策・対応策など
-
- フライトが体などに接触しないテイクバック・フォームを模索する
- 短いシャフトに変更する(案外コレは解決にならないかも……)
- 関連原因
リリース要因:リリースの瞬間に指からダーツがすっぽ抜けている
- 詳細
- テイクバックしたときにフライトが顔やマスクなどに接触して、グリップの崩れ・軸のズレなどが生じる。そして軸の軌道がズレた状態のままリリースしてしまうことで不安定な飛び(主にすっぽぬけ)になり、セグメントに対してチップが斜めに当たることでビットにはまらず、弾かれる。
- コレが原因か確かめる方法例
-
- フライトが先頭になる形でバレルからシャフトにかけ握るように持ち、トス(下手投げ)でとりあえず投げてみる
⇒だいたい刺さるなら、原因はテイクバックの可能性が少しある(他の可能性もある) - 利き腕側の耳の横(≒絶対体に当たらない位置)にテイクバックして投げてみる
⇒だいたい刺さるなら、原因はテイクバックの可能性が少し高い
- フライトが先頭になる形でバレルからシャフトにかけ握るように持ち、トス(下手投げ)でとりあえず投げてみる
- 解決策・対応策など
-
- フライトが体などに接触しないテイクバック・フォームを模索する
- 短いシャフトに変更する(案外コレは解決にならないかも……)
- 備考
-
- この要因は、リザルト(スタッツ)にも大きく影響を及ぼすと考えられるので、コレが弾かれる要因でなかったとしても改善したほうがいい。
- 腕を伸ばしきった状態で肘を限界まで曲げたとき、必ず顔や体にフライトが当たらないパターンがあるはずなので、そのテイクバックパターンをもとにフォームを作っていく(修正する)方法が考えられる。
- 体に接触しないようにと前傾姿勢を止めようとする方法が考えられるが、前傾の有無はフライト接触と直接につながりはないと考えられるので、別の対策を考えることをオススメ(体が前傾になる分、肘と手も前に移動するため、「前傾=接触の原因」とは一概に言えないし接触を起こす直接の原因でない可能性が高い)
- 関連原因
リリース要因:リリース直前にダーツのパーツが顔や指などに当たっている
- 詳細
- テイクバックの後、リリースする直前にフライトが顔に当たったり、バレルが(主に親指の)爪に引っかかったりするなどしてダーツの軸の軌道がズレる。そして不安定な飛びになりセグメントに対してチップが斜めに当たることでビットにはまらず、弾かれる。
- 解決策・対応策など
-
- テイクバックを完了させてから、リリースまでの間にさらに深くテイクバックしてないか確認し、そうであればその部分の改善を図る(なくすのか認めた上で当たらないような方法を模索するか)
- 短いシャフトに変更する(案外コレは解決にならないかも……)
- 備考
-
- テイクバックからリリースに入る段階で間がある(一定時間静止する)場合、リリースに入る瞬間に更に一瞬体方向にテイクバックが入ったりすることがある。もしコレが原因で顔などに当たっているのであれば、テイクバックを含めて修正を考えるといいかもしれない。
- 体に接触しないようにと前傾姿勢を止めようとする方法が考えられるが、前傾の有無はフライト接触と直接につながりはないと考えられるので、別の対策を考えることをオススメ(体が前傾になる分、肘と手も前に移動するため、「前傾=接触の原因」とは一概に言えないし接触を起こす直接の原因でない可能性が高い)
- 関連原因
リリース要因:飛んでるダーツが無回転、もしくは限りなく無回転
- 詳細
- ダーツの回転量がない、もしくは不足している(例:リリースからセグメントヒットまで1回転もしてない)。その結果、セグメントにヒットした際にビットにチップがハマる推進力が足りず、弾かれる。
- 解決策・対応策など
-
- ダーツを手と指の関節の間に横たわるように乗せ(上画像参照)、握らずに指の上を転がしながらトスするように投げると(フライトが人差し指などに当たらないように注意)、自然と矢先が先頭に向き回転がかかったダーツが飛ぶ。そのダーツが普通にボードに刺さる場合、原因は少なくともアイテムの可能性ではなく、回転が原因である可能性が少しアップする(それ以外の原因である可能性ももちろんある)。
- リリース時の指の抜け方を意識して回転をかける(無回転状態にならないリリースになるよう)練習をする(プロの解説動画や周りにいる上級者に尋ねてみるのが無難)
- 備考
-
- 「一見刺さったように見えたけど、飛び跳ねるようにボードから弾かれた」現象を確認した場合、原因はコレの可能性が少し考えられる(チップの劣化による強度不足も考えられる)。
- それなりに矢速がある(例:19km/h以上)にも関わらず弾かれることが多いという場合、回転がなさすぎる可能性を疑ってみてもいいかもしれない。
- 「回転してるかどうか」わからない場合、飛んでいくダーツのフライトに焦点を合わせて見ると確認できる。よくわからない場合はスマホなどで撮影して確認すると確実。
- 意図せずすっぽ抜けるようにダーツがリリースされた場合、無回転になることが多い(特に指先でグリップさせず側面でグリップさせている場合)。
- 関連原因
内的要因2:飛び要因
矢速が遅すぎる
- 詳細
- グリップやリリースの兼ね合いでダーツに力が十分加わらず矢速が遅すぎることで、ボードに当たった際に穴にチップが押し込まれず反動で弾かれる。
- コレが原因か確かめる方法例
-
- ダーツボードまで通常の半分くらいの位置から投げる(1mくらい)
⇒だいたい刺さるなら、原因は矢速不足の可能性が高い
- ダーツボードまで通常の半分くらいの位置から投げる(1mくらい)
- 解決策・対応策など
-
- グリップ・リリースだけに重点を置いて投げる練習を行う
- グリップを変更する(2フィンガー⇔3フィンガー⇔4フィンガー)
- チップを別のメーカーに変更する(先端部分が相対的に硬めのモデルを使用する)
- フライトの表面積を今より小さいモデルに変更する(速度アップ目的)
- バレル(ダーツ全体)の重量を増やす(速度アップ目的)
- 備考
-
- 「遅すぎる」の具体的な速度:14km/h以下。ダーツライブ3での測定において15km/h程度なら一応刺さることは確認済。15km/h未満では未確認。
- 関連原因
矢速が速すぎる
- 詳細
- 矢速が速すぎ(具体例:22km/h以上)て、フライトによる軌道の修正が入る前にチップがセグメントに接触してしまう。その結果、うまくビットにチップがはまらず弾かれる。
- コレが原因か確かめる方法例
-
- フライトが先頭になる形でバレルからシャフトにかけ握るように持ち、トス(下手投げ)でとりあえず投げてみる
⇒だいたい刺さるなら、原因は矢速の可能性が少しある(他の可能性もある)
- フライトが先頭になる形でバレルからシャフトにかけ握るように持ち、トス(下手投げ)でとりあえず投げてみる
- 解決策・対応策など
-
- 曲線的(山なり)な軌道になるようにリリース・グリップを修正・再考する
- 腕を振る速度を改善する(腕を強く振らなくてもダーツは飛ぶので、リリース・スナップのフェーズでダーツに力を加えられるよう意識する)
- 表面積の大きいフライトを使用する
- 備考
-
- 基本的に「矢速が速すぎる=刺さらない」ということはないが、22km/hを超える場合、相対的に速い傾向にあるので弾かれる原因として考慮する価値はある。
- 「矢速が速い≒腕を強く振りすぎている」場合、肘のケガにつながりやすくなると考えられるので、刺さるにしてもやや速度を落とす修正を行ったほうがいいかもしれない。
- 関連原因
軌道が弧を描きすぎている
- 詳細
- ダーツの軌道が山なりすぎて、ボードに接触した際にダーツがボード表面に平行に近い形で当たることでチップがビットにはまらず弾かれる
- コレが原因か確かめる方法例
-
- フライトが先頭になる形でバレルからシャフトにかけ握るように持ち、トス(下手投げ)でとりあえず投げてみる
⇒だいたい刺さるなら、原因は軌道の可能性が少しある(他の可能性もある)
- フライトが先頭になる形でバレルからシャフトにかけ握るように持ち、トス(下手投げ)でとりあえず投げてみる
- 解決策・対応策など
-
- 矢速を少し上げる意識で投げる
⇒現在の状態から矢速だけを上げると、今までの感覚よりターゲットに対して少し上にヒットすると考えられるので、そこから修正をいれていく中で「山なりすぎ」を改善する
- 矢速を少し上げる意識で投げる
- 備考
-
- 山なりな軌道なのは悪いことではないので、「刺さらない」という理由で直線的な軌道に変えすぎないように気をつける
- 関連原因
その他の要因
※挙げなくていいようなことを挙げています。
偶然的要因
- 詳細
- 普段行かない店のボードで投げたらよく弾かれた(セグメント的要因)、既に刺さってるダーツに当たったことでうまく刺さらず弾かれたなど、日常では問題がないものの突如として局所的に弾かれたりした。
- 解決策・対応策など
-
- 基本的になく、環境が変わる(いつもの環境や更に別の環境でプレイするなど)だけで即解決することが多い
- 備考
-
- 体の傷みなどからフォームが無意識に変わっていることが原因につながっているかもしれない、ということは考慮する必要がある。
- 関連原因
スピリチュアル的要因
- 詳細
- 心理学(脳科学)、(むりやり物理的に寄せるとするなら)量子力学的な要因でダーツか弾かれているという考え方。
- 解決策・対応策など
-
- わからない
- 備考
-
- ダーツを投げ、飛んでいく一連の現象は古典物理(ニュートン力学)ですべて説明ができ、分子レベル・波動論といった量子力学的(現代物理学的)理論が入り込む余地は基本的に考えられない(考える必要がない)。そのため、スピリチュアル的な要素が「ダーツが弾かれる理由」として考えにくい。
- 仮に本要因が原因だとしても解決策がないので、目に見える範囲で弾かれる原因を特定するほうが得策。
- 強いて考えられるとすれば、あまりに弾かれることで心理的にイラつくことで、セットアップからスローイングまでの一連の動作が投げやりになることで飛びが不安定になり、刺さりにくく弾かれる……という一連の論理は十分考えられる(これが「スピリチュアル的要因」というのであれば解決策は至って単純になる)。
- 関連原因
まとめ
正直なところ、環境に問題はなさそうでチップも新品、フライトも新品であるにも関わらず弾かれるのであれば、原因の大半はグリップからリリースの間のどこかにあると思っています(具体的にはリリースだと思います)。
筆者自身も、突如として半分以上弾かれたりするような事案に遭遇することがあり、そんなに飛びも汚くないしなんで弾かれるんだ……と内心思うのですが、おそらく理由はリリースだろうなと自覚はしています。
弾かれたダーツを拾っては投げ、拾っては投げ……といういわゆる「落ち穂拾い状態」になると、フライトは勢いよく傷つくわ、周りの人(いたら)に迷惑をかけるわ、運が悪ければシャフトは折れるわ、イライラするわでろくなことがないので、原因を特定して改善していけたらと思い、記事にしてみました。