どんな険しい道にも突っ込むGoogleカーですら未走行という道をツーリングしたのでレポートします。
林道を気持ちよく走れると思ってたら、想像以上に砂利道が続く危険なツーリングルートでした^^;
FTR223などのモタード、オフロードバイクにピッタリな、未舗装路好きにオススメできるルートです。
林道笠形線(りんどうかさがたせん)ざっくり概要
笠形林道展望台より
林道笠形線は、南は県道23号線兵庫県神崎郡市川町から、北は県道8号多可郡多可町まで続く林道で、全長は約38.6kmです。
資材などの利用で使われている林道で、あまり一般車が南北への移動で通る道ではないようです。
途中東側に深山(ふかやま、標高408m)、西側に林道の名前にもなっている笠形山(標高939m)があります。
途中県道(145号、34号)を挟むので、大きく3つのルートに分けられます。
- 第1ルート:県道23号(三木宍粟線)~145号(上瀬加)…約9.5km
- 第2ルート:県道145号(上瀬加)~34号(船坂峠)…約11km
- 第3ルート:県道34号(船坂峠)~8号(加美区奥荒田)…14.2km
Googleカーが未走行のルートが多い林道笠形線
今回、林道笠形線を走ろうと思った理由の1つが……
たぶん通れるはずなのに、Googleカーがまだ走ってないらしく、ストリートビューがないという点です。
撮影日がちょうど工事期間中だったようです。
なお、第2ルートも笠形林道展望台から先の一部が未収録、第3ルートも分岐点から終点までガッツリ未収録状態です(2020年6月18日時点)。
ただ、撮影日が2013年9月(第1ルート)となっているので、
「今はきっと行ける……!(行けなかったらそれはそれでネタになるだろw)」
と思い、行ってみることにしました。
林道笠形線ツーリング走行時の注意点
未舗装路に注意
今回一番の想定外だったのが「ルートの大半が砂利道」だったということでした。
普段舗装路しか走らない僕には危険極まりないルートでした^^;
ということで、ノーマルなタイヤを履いているバイクで行こうと思った方は、スリップしてコケないよう要注意です。
対向車に注意
基本車1台が通れるほどの幅なので、対向車が来ることを常に意識して走る必要があります。
予期してないタイミングで突然対向車が現れたら、未舗装路ということも相まっておそらくコケます^^;
その時に、最悪崖側に流れて落ちないようお気をつけ下さい、マジで。
悪天候時は通行止
看板情報によると、悪天候時(台風、豪雨時)は通行止になるようです。
天気の良い日に行くことをオススメします。
台風が通過した後なども通行止になっている可能性が高そうです。
林道笠形線ツーリングはこんな人にオススメ
- 未舗装路を走りたいアナタ
- 人がいないところを走りたいアナタ
- 林道・峠マニアなアナタ
林道笠形線ツーリングレポート
県道23号~第1ルート(三木宍粟線~上瀬加)
東から西に向かって走っています。右折の目印は「播州倉庫」の看板です。
この看板が見えたら右折するだけで林道笠形線にスッと入れます。
ちょっと進むだけで例のGoogleカー撮影終了ポイントまでたどり着きます。どうやら通行止は解除されていて、普通に進める模様!
序盤砂利道が続きます。
普段こういうところを走る機会がない自分からしたら、軽い興奮と不安な心境です^^;
が、わりとすぐ舗装路が出てきて、「あぁこれはゆっくり景色を流れながらゆっくり走るか」と思った数分後……
砂利道完全復活。
ここから上瀬加までほぼずっと砂利道です。
ほぼ20km/hで走るのが精一杯でした^^;
慣れればテールをスライドさせながら曲がったりできるようになると思うのですが、結構くぼみなどもあるので油断してそこにタイヤをはめてしまったら転けそうな気がします。
時折「林道耳より情報」という看板とともに「docomo au通話可能」と書かれた札を見かけます。
ふと左側を見ると、山の頂上にBIGサイズのアンテナがドンッと設置されており、こんな山奥ですが電波がつながるよう配備されています。
SoftBankは対応してないのかよって思ってしまいますが^^;
時折ご親切にもカーブゾーンにミラーが設置されているので有効活用したいですね。
まぁ、この日は対向側から一台も車は現れなかったのですが…^^;
なんか濡れてる!と思ったらここから舗装路復活。平均20km/h走行で約15分間砂利道が続きました。
県道合流直前で初の車を発見!おじさん2人がランチ中という様相でした^^;
県道145号に合流、第1ルートは終了です。
第2ルート(上瀬加~船坂峠)
県道145号に一瞬合流して、左折で再び林道笠形線に合流します。
県道145号。正直林道笠形線の方をこういう道と想定していたので、思わぬ砂利道の連続に寿命が縮まる思いです^^;
ただ、ここ最近なかった緊迫感・緊張感が味わえて、身が引き締まる感じがいいですね!(砂利道に慣れたらそういうのも感じなくなるのかもしれませんが…)
林道笠形線との分岐。このままr145を走り続けたいという気持ちもある^^;
入口に看板(思ったより真ん中に看板映ってなかった…^^;)。
このルートも通行止にはなってなさそうです。
序盤は舗装された道が続いたものの……
2分も経たないうちにやはり未舗装路に。
ただ、砂利も少ないおかげか走りやすく、景色を見る余裕も…
と思ったら砂利道も復活。ただこの辺までくると徐々に慣れてきます。
倒木トラップも、道路を縦断してなかったのでセーフ^^;
展望台に到着。なんと先約が2人(2台)も。ただどっかに行っていたようです。
山奥でも電波繋がるんだな pic.twitter.com/18j4TBKrlB
— MC (@booboomasa) June 16, 2020
↑展望台からツイートしてみましたが、ちゃんと送信されました!
ここから北のルートがしばらくゴツゴツした地面が多く、未舗装路初心者からしたら難関となります。
終盤、林道笠形線内で初めて人と遭遇^^;
測量的作業をされていました。
天気晴れ予報だったはずなのに、いかにも雨雲が広がっています。山側ツーリングあるあるですね。
まあ帰りにひどい目に合うのですが……^^;
展望台をスタートして約5分後に舗装路が登場します。ここからは安泰です。
分岐点。右がルート3につながっています。
看板。
第3ルート(船坂峠~加美区奥荒田)に挑もうとした結果…
分岐点を右折した直後。これが国道だったら酷道マニアが注目なのですが^^;
最終目的地の加美区奥荒田に向けて進もうとしたら……
まさかの工事なう…!(工事は2020年8月末完了予定)
ここから先は今年9月以降に行く予定ということにします。
きっと工事完了直後は舗装された走りやすいルートになっているんだろうなー(フラグ)
ということで、今回はもう1つの分岐へ進むことに。
しかしこっちの道もなかなかにワイルドでした。
なんだかんだで6分くらいこういう獣道的舗装路が続いたので、なかなかに楽しかったです。
県道34号との合流ゾーン。
ずっと20km/h前後で走っていたこともあり、ただの50km/h走行が超高速ワインディングロードに感じられました^^;
レポートは以上です。
おまけ
最終目的地:丹波おばあちゃんの里(R175)
そこからさらに北上し、最終的には道の駅・丹波おばあちゃんの里まで行きました。
いつもここにくるとジェラートを食べます(ダブルで350円)。コーンが販売中止になってたので、カップでの注文です。
平日ということもありますが、人は誰もいませんでした…
帰宅中の悲劇
画像はないのですが、先程の山道で見かけた雨雲らに帰宅途中で猛威を振るわれました。
丹波付近ではかろうじて雨を交わしたのですが、丹波篠山(旧篠山)あたりから雨を食らいます……今日は終日晴れちゃうんかいw
「南下していってるから、すぐに雨をかわせられる!」という謎理論の元、コンビニなどに避難せずに走り続けた結果……
約20分以上雨をくらい続け、全身びしょ濡れに……^^;
加東市に入ったあたりで雨は止んだのですが、まわりの車や人は一切雨の影響を一切受けていない中…
自分一人だけずぶ濡れ状態でバイクに乗っているというシュールなオチが待っているとは思いもよりませんでした。
たぶんパッと見濡れてるように見えないので(遠くから見て明確に濡れてると分かるのは靴くらい)、誰もあの「バイクに乗ったおっさんがずぶ濡れ」であることには気づいてないとは思いますが…
まとめ
林道笠形線は、非日常的なバイクツーリングを楽しむのに絶好のツーリングルートだと思います。
人との遭遇確率も限りなく0%なので、コロナウイルス感染の心配もありませんよ(苦笑)
ただ、砂利道などの未舗装路も多いので、初心者の方は要注意です。
また、台風などの悪天候時は通行止である点と、台風一過後のツーリング時は要注意です。